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小林よしのり
2015.3.13 11:14日々の出来事

楽観的は素晴らしい


秘書岸端とカフェで話をしていたのだが、日本人を自画自賛

する番組や本が売れるのは、よっぽど自分に自信がない表れ

だという話になり、いっそ癒しだらけ、優しさだらけの本を

作ろうかと話した。

 

社会のムードに合わせて描くなんて、それは先生らしくない、

自分に忠実に描けばいいと岸端は言う。

 

しかし、自画自賛を求める日本人、厳しさから目をそらしたい

日本人、そんな状況の中で「例の大作は売れるのか?」と

わしが疑念を呈すると、岸端は言うのである。

 

この出版物のド不況の中で、今の部数売れてりゃ十分だし、

ある意味、厳しさにも耐えられる賢い読者がこんなにいる

のかと驚くくらいだ。

この基礎票があれば、可能性はいくらでもある。

博打しかない。どうせ人生は博打なんだから!

 

あれやこれやグズグズ迷いつつマイナス思考になるのは、

案外わしの方で、岸端は割り切りがすごい。

楽観的にしか考えてない。

楽観的って、素晴らしいことだなと、つくづく思う。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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